ハイハインは危ない?カドミウムが赤ちゃんに与える影響も解説!2025年最新版

亀田製菓の赤ちゃん用のおせんべい「 ハイハイン 」から、台湾での基準値を超えるカドミウムが出たということで、日本でも赤ちゃんへの影響がないのかと不安の声があがっています。

今回は、亀田製菓の商品「ハイハイン」の危険性はどれくらいなのか、さらに世界でのカドミウムに対する基準値などについても深掘りしていきたいと思います。

この記事でピックアップすること!

  • ハイハインはカドミウムが含まれているから危険?
  • ハイハインは赤ちゃんが食べても大丈夫?
  • カドミウムの世界基準値
  • カドミウムが引き起こす可能性のある病気

順番にみていきましょう。

Contents

ハイハインに含まれていたカドミウム問題の概要

ハイハインにカドミウムが含まれていたことがニュースで話題となった流れはこちらです。

  • 亀田製菓が台湾に輸出しようとした「 ハイハイン 」から、台湾での基準値を超えるカドミウムが入っていました。
  • 台湾のカドミウムの基準値は0.04ppm。
  • 「 ハイハイン 」40gからは0.046ppmのカドミウムが。
  • 「 野菜ハイハイン 」40gからは0.044ppmのカドミウムが。
  • 日本のカドミウムの基準値は0.4ppm。
  • 原因のカドミウムは、原料の米が収穫される段階で田んぼの土などから吸収されたのでは?と亀田製菓は発表しています。

日本のカドミウム基準値と、台湾のカドミウム基準値が異なることが原因で問題になったようです。

カドミウムとは何?赤ちゃんへの影響は?

多くの専門家は、日本でのカドミウム基準値は下回っているため心配する必要はないと語っています。

後半でも触れていきますが、日本での赤ちゃん向けベビーフードや粉ミルクのカドミウムの基準値は0.05~0.1ppmとされているため、赤ちゃんにとっても問題ない数値とされています。

世界ではどのような基準で設定されているのでしょうか?

赤ちゃん向け食品でのカドミウム含有基準

乳幼児用食品に対する基準値はこちらです。

日本

  • ベビーフード:0.1 mg/kg以下
  • 粉ミルク:0.05 mg/kg以下

台湾

  • ベビーフード:0.04 mg/kg以下
  • 粉ミルク:0.01 mg/kg以下

EU

  • 乳児用調製乳:0.01 mg/kg以下
  • ベビーフード:0.04 mg/kg以下

WHO/FAO

  •  乳児用食品:0.05 mg/kg以下

(出典: 厚生労働省「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」European Food Safety Authority「Scientific Opinion on Cadmium in Food」

これらの基準値は、食品安全委員会による科学的な評価に基づいて設定されており、定期的に見直しが行われています。

カドミウムは、過去に富山県神通川で発生した公害病の原因としても知られています。

イタイイタイ病とも呼ばれていて、カドミウム中毒による腎臓障害と骨軟化症を引き起こす病気。

他に引き起こす可能性のある健康リスクはあるのでしょうか。

カドミウム基準値超えが引き起こす健康リスク

カドミウムを過剰摂取すると、起きる可能性のある健康リスクはこちらです。

1. 腎機能障害

  • 近位尿細管の機能障害
  • タンパク尿の発生
  • 慢性的な腎不全のリスク増加

2. 骨への影響

  • カルシウム代謝の阻害
  • 骨軟化症のリスク増加
  • 骨密度の低下

3. 発がんリスク

  • 国際がん研究機関(IARC)により発がん性物質として分類
  • 特に腎臓がんと肺がんのリスク上昇

(出典:WHO「Cadmium Environmental Health Criteria」IARC「Monographs on the Identification of Carcinogenic Hazards to Humans」

中毒症状のような状態になると、先の3つにあげたような病気を引き起こす可能性が高くなると言われています。

赤ちゃん製品とカドミウムの安全性

カドミウムが赤ちゃんに与える影響は、どのように考えられるのでしょうか。

重金属

乳幼児は、主に3つの理由からカドミウムの影響を受けやすいと言われています。

  1. 代謝機能が未発達
  2. 吸収率の違い
  3. 発達への影響

順番にみていきましょう。

1. 代謝機能が未発達

  • 有害物質の排出能力が低い
  • 体重当たりの摂取量が大人よりも多くなりやすい

体も小さく機能も発達段階の赤ちゃんにとって、体の外に排出する力も十分ではありません。

十分に排出する機能が発達していないため、体の中に残っていってしまいます。

2. 吸収率の違い

  • 消化管からの吸収率が成人より高い
  • 体内蓄積のリスクが高い

赤ちゃんは栄養をどんどん吸収して体を大きくしていかなければなりません。

体への吸収率は高くて、外に排出する機能が十分でないということは、自然と体に蓄積されて残っていってしまうことになります。

3. 発達への影響

  • 神経系の発達への潜在的影響
  • 免疫系への影響の可能性

まだまだ発達段階にある赤ちゃんにとって、いろいろな器官や機能に直接的に影響が及んでしまう可能性が高いと言えます。

(出典:国立環境研究所「化学物質の子どもへの影響研究プログラム報告書」WHO「Children’s Environmental Health」

顧客や世間の声

ハイハイン離れが加速している印象を受ける内容がほとんどでした。

日本での基準が安全だと言われても、台湾の基準値を超えて危険なレッテルが貼られてしまった以上は、顧客離れに繋がってしまうのでしょう。

まとめ

カドミウムの基準は国際的に重要な食品安全課題として認識されています。

特に乳幼児向け製品については、より厳格な基準が設けられており、各国で継続的なモニタリングが行われているのが現状です。

ダイレクトに赤ちゃんへ影響する可能性が高いことを考えると、定期的に関連情報のチェックを心がけることが推奨されますね。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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この記事を書いた人

はじめまして!リリーです。
アメリカ在住3年のアラフォー繊細ママ。

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